北広島市の医療機関は病院5か所・一般診療所34か所・歯科診療所29か所の合わせて68施設です。病床は市全体で528床あります。
病院は中央・大曲・輪厚・西の里に分かれて建っており、市内の1か所に集中していません。診療所は北広島駅前と中央、大曲に多く集まります。
ところが、産婦人科を標榜する医療機関は市内に1つもありません。急病のときの行き先も含めて、施設の一覧と夜間休日の窓口を順に押さえます。
- 市内5病院の所在地区と病床数と主な診療科
- 診療科別に見たクリニックの分布と、市内にない科
- 夜間と休日に具合が悪くなったときの窓口と電話番号
- 救急車を呼ぶか迷ったときの相談先と、相談できない窓口の違い
- こども医療費助成の対象年齢と、特定健診・がん検診の対象
診療科と受け入れ体制は変わることがあります。受診の前に各医療機関の公式サイトか電話で確認してください。
北広島の病院とクリニックはどう分かれているか

病院と診療所は、入院用のベッドを持っているかどうかで分かれます。北広島市ではこの2つが立地の面でもはっきり分かれており、住んでいる地区によって近い施設の種類が変わります。
入院できる病院は市内に5か所ある
北広島市内で入院設備を持つ病院は5か所。病床数は多い順に、西の里恵仁会病院が156床、輪厚三愛病院が146床、北広島病院が90床と続きます。
残る2つは大曲にあり、順天病院が60床、北広島希望ヶ丘病院が57床です。5病院を合わせた病床は509床になります。
5か所は中央・輪厚・西の里・大曲に分かれて立地しています。市内のどこに住んでいても、車で15分以内にいずれかの病院がある配置です。
※出典 ◆ JMAP 地域医療情報システム「北広島市」
診療所は34か所で駅前と大曲に集まる
一般診療所は市内に34か所。歯科診療所は29か所で、こちらも合わせると市内の医療機関は68施設です。
分布には偏りがあり、北広島駅前の栄町と中央、そして大曲地区に多く集まっています。西の里と輪厚は病院が1つずつある一方、診療所の数は限られます。
自宅の最寄りに希望する科がない場合は、駅前か大曲まで出ます。日常の受診先を決めるときは、自宅からの距離だけでなく通いやすい経路も見ておくとよいでしょう。
※出典 ◆ 北広島市「統計データ(保健)」
ここで気をつけたい点
診療所は駅前と大曲に集まり、西の里と輪厚は数が限られます。この2地区に住む場合は、市外も含めた通院先を先に決めておくことが備えになります。
Fビレッジのメディカルスクエアに3つのクリニックがある
北海道ボールパークFビレッジ内には、メディカルスクエアという医療施設の区画があります。ここに入っているのは3つのクリニック。
内訳はFビレッジ整形外科スポーツクリニック、Fビレッジ TSUBAKI Clinic、Fビレッジこどもクリニックです。診療科は整形外科とリハビリテーション科、内科と脳神経内科、小児科になります。
同じ区画の1階にはみらいしあ薬局Fビレッジもあります。球場の敷地内に小児科があるという構成は、市内でもここだけです。
※出典 ◆ Fビレッジ メディカルスクエア
医師57人という市の医療の規模
令和5年の北広島市の医師数は57人。歯科医師が41人、薬剤師が91人という内訳です。
市の人口は令和8年7月31日現在で55,882人。人口10万人あたりの医師数はおよそ102人という概算になります。これは市が公表している値ではなく、統計の医師数と人口から計算した参考値です。
札幌市に隣接しているため、専門的な治療は札幌市内の病院を使う形が定着しています。市内の医療機関は日常の受診とかかりつけを担い、高度な医療は札幌へという役割分担です。
※出典 ◆ 北広島市「統計データ(保健)」/北広島市「人口・世帯数」
数字で見る北広島の医療
病院
5か所一般診療所
34か所歯科診療所
29か所病床数
528床北広島市内の主な病院

5つの病院はそれぞれ規模と対応する分野が違います。病床数の多い順に、所在地と標榜している診療科を1病院ずつ挙げます。
【西の里恵仁会病院】156床で市内では病床数が最も多い
西の里506番地13にある西の里恵仁会病院は156床。市内では病床数が最も多い病院です。標榜する科は内科とリハビリテーション科になります。
札幌市厚別区に接する立地で、西の里や大曲方面からの通院がしやすい位置です。リハビリテーションに対応する病床を持っています。
診療科の数は多くないぶん、扱う分野がはっきりしています。受診を考えるときは、症状がこの2科の範囲に入るかを先に確かめると無駄足を避けられます。
※出典 ◆ 医療法人社団西の里恵仁会病院
【輪厚三愛病院】146床で診療科の幅が広い
輪厚704番地16の輪厚三愛病院は146床。医療法人社団翔仁会が運営しています。
標榜している科は内科、呼吸器科、消化器科、循環器科、脳神経内科、整形外科、皮膚科、リハビリテーション科、歯科などです。皮膚科と歯科の両方を持つ病院は市内で限られます。
輪厚は市の南側にあり、大曲や恵庭方面からのアクセスが良い位置にあります。診療科の幅は市内の病院で最も広い部類です。
※出典 ◆ 医療法人社団翔仁会 輪厚三愛病院
ここまでの要点
156床と146床で、5病院509床の6割近くをこの2つが占めます。
2科だけの病院もあります。症状が対応範囲に入るかを電話で確かめてから向かうとよいでしょう。
【北広島病院】中央6丁目にある90床の急性期病院
中央6丁目2-2にある北広島病院は病床数90床。社会医療法人即仁会が運営しており、急性期の病床を持ちます。
標榜している科は内科、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科、整形外科、脳神経外科、精神科、心療内科などです。市内では診療科の幅が広い病院に当たります。
北広島駅から近く、市役所や中央のバス路線からも行きやすい位置にあります。市内で入院を伴う治療を考えるときの候補として、最初に挙がる病院の1つです。
※出典 ◆ 社会医療法人即仁会 北広島病院
【順天病院】大曲695番地の60床
大曲695番地の順天病院は60床。標榜するのは内科、リハビリテーション科、歯科の3科です。医療法人社団哲栄会が運営しています。
大曲地区の中心に近く、地区の中で入院までまかなえる位置にあります。歯科を持つ病院は市内で2つだけです。
内科の日常の受診から、リハビリテーションを伴う入院まで対応する構成になっています。
※出典 ◆ JMAP 地域医療情報システム「北広島市」
【北広島希望ヶ丘病院】大曲804番地の57床
大曲804番地の北広島希望ヶ丘病院は57床。標榜するのは内科とリハビリテーション科の2科です。運営は医療法人社団明日佳になります。
大曲地区にはこの病院と順天病院の2つがあり、あわせて117床。内科やリハビリテーションが必要な入院は、地区の中で完結します。
大曲には内科や皮膚科などのクリニックも集まっています。大曲に住んでいるなら、日常の受診も入院も地区の中で足ります。
※出典 ◆ 医療法人社団明日佳 北広島希望ヶ丘病院
北広島市内の病院5か所(2026年8月時点)
| 病院名 | 所在地区 | 病床数 | 主な診療科 |
|---|---|---|---|
| 西の里恵仁会病院 | 西の里 | 156床 | 内科・リハビリテーション科 |
| 輪厚三愛病院 | 輪厚 | 146床 | 内科・呼吸器科・消化器科・整形外科・皮膚科・歯科ほか |
| 北広島病院 | 中央 | 90床 | 内科・循環器内科・消化器内科・整形外科・脳神経外科・精神科ほか |
| 順天病院 | 大曲 | 60床 | 内科・リハビリテーション科・歯科 |
| 北広島希望ヶ丘病院 | 大曲 | 57床 | 内科・リハビリテーション科 |
並びは病床数の多い順で、優劣の順位ではありません。5病院の合計は509床。市全体の528床との差の19床は、有床の診療所が持つ病床に当たります。
※出典 ◆ JMAP 地域医療情報システム「北広島市」
診療科別に見る北広島のクリニック

かかりたい科が市内にあるかどうかは、住む場所を決めるときにも受診先を探すときにも効いてきます。科ごとに、どのエリアにどんな医療機関があるかを1科ずつ挙げます。
内科は市内の各エリアにある
内科は市内で最も選択肢が多い科です。共栄町の北の台クリニック、美沢の北広島緑ヶ丘内科、泉町の高台内科クリニック、青葉町の北進内科胃腸科クリニック、里見町のさいとうクリニックが中央と団地エリアに並びます。
大曲では大曲ファミリークリニック、川島内科クリニック、よしき内科消化器クリニックが確認できます。中央には鈴木内科医院もあります。
内科を標榜する病院は、北広島病院・西の里恵仁会病院・順天病院・北広島希望ヶ丘病院の4つ。消化器や循環器といった専門を掲げるクリニックも複数あるため、症状に近い専門を持つところを選べます。
※出典 ◆ 北広島市「市内医療機関一覧」(PDF)
小児科は中央と大曲とFビレッジにある
小児科を標榜する医療機関は、中央6丁目の北広島小児科、Fビレッジのこどもクリニック、大曲緑ヶ丘の大曲ファミリークリニックが日中の受診先です。
栄町の北広島市夜間急病センターも内科と小児科を掲げており、夜間の受け皿を担っています。青葉町の北進内科胃腸科クリニックも小児科を標榜。
子育て世帯にとって小児科の位置は日常に直結します。中央と大曲とFビレッジに分かれているため、自宅から通う経路を1つ決めておけば、夜に慌てて探しません。
※出典 ◆ 北海道救急医療・広域災害情報システム
内科は選択肢が多い一方、小児科は数が限られます。お子様のかかりつけは選べる幅が狭いぶん、通いやすさを軸に早めに決めておくとよいでしょう。
整形外科は病院2つとクリニック3つ
整形外科を標榜するのは、北広島病院、輪厚三愛病院、朝日町のきたひろしま整形外科、Fビレッジ整形外科スポーツクリニック、新富町西の久保外科胃腸科です。
内訳は病院2つとクリニック3つ。市内の各方面に散らばっています。スポーツによるけがならFビレッジのクリニック、入院を伴う治療なら病院を選べます。
整形外科は通院が長引きやすい科です。自宅か職場から通い続けられる距離かどうかを先に見ておくと、途中で通院先を変えずに済みます。
※出典 ◆ 北広島市「市内医療機関一覧」(PDF)
眼科は駅前と中央の3か所
眼科は市内に3か所。栄町の北広島おぎの眼科と北広島眼科医院、そして中央の東部さくら眼科医院です。
北広島おぎの眼科は2025年5月に、栄町1丁目52のトナリエ北広島3階へ移転しました。駅直結の商業施設の中にあるため、電車で通う方には行きやすい位置です。
3か所とも駅前か中央にあり、大曲や西の里からは距離があります。定期的な通院が必要な場合は、経路と所要時間を先に確かめておくとよいでしょう。
※出典 ◆ 北広島おぎの眼科
耳鼻咽喉科は市内2か所
耳鼻咽喉科は、美沢の北広島耳鼻咽喉科と、大曲幸町3丁目4番4号のあだち耳鼻咽喉科・アレルギー科クリニックの2か所です。
市内は2か所だけ。花粉の時期や風邪の流行期は混み合います。予約の可否と受付の方法は医療機関によって違うので、初めて行く前に電話で確かめておくと待ち時間を読めます。
市内で受けられない場合は、札幌市厚別区や恵庭市の医療機関が候補に入ります。
※出典 ◆ 北広島市「市内医療機関一覧」(PDF)
皮膚科は病院1つとクリニック2つ
皮膚科を標榜するのは、輪厚三愛病院、中央のやまと皮膚科クリニック、大曲末広の大曲皮フ科です。
病院で受けるなら輪厚、クリニックなら中央か大曲を選びます。輪厚三愛病院は歯科も持っているため、複数の科にまたがる相談がしやすい構成です。
皮膚のトラブルは季節で受診が集中します。待ち時間が伸びるのは、乾燥する冬と汗の増える夏。
※出典 ◆ 北広島市「市内医療機関一覧」(PDF)
歯科は29か所で駅前にも新しい医院がある
歯科診療所は市内に29か所。医療機関の種類としては一般診療所に次いで多く、各地区に散らばっています。
2025年3月15日には、栄町1丁目52のトナリエ北広島3階にトナリエ北広島歯科が開院しました。標榜するのは歯科、小児歯科、歯科口腔外科など。
病院では輪厚三愛病院と順天病院が歯科を持ちます。入院中の口腔ケアが必要な場合は、この2つが受け皿です。
※出典 ◆ トナリエ北広島歯科
産婦人科は市内にない
産婦人科と婦人科を標榜する医療機関は、北広島市内にありません。市内にあったみよしレディースクリニックは令和6年3月末で閉院しました。
そのため、妊婦健診や分娩、婦人科の受診は市外へ通います。恵庭市や札幌市の医療機関が候補として挙がりますが、受け入れの可否は施設ごとに違います。
北広島市は産科の誘致を続けており、2026年8月時点で応募はありません。市の個別がん検診では子宮がん検診が20歳以上の女性を対象としており、この検診も市外の医療機関で受ける形です。
※出典 ◆ 北広島市「産科医療機関の誘致」
市外のどこへ通うことになるかは北広島から通える産婦人科と分娩できる病院で、恵庭・千歳・札幌の受け入れ先を距離とあわせて整理しています。妊娠が分かって通院先を探している段階なら、あわせてお読みください。
夜間や休日に具合が悪くなったときの窓口

平日の日中以外に具合が悪くなったとき、北広島市には行き先が複数あります。それぞれ役割が違うため、どの場面でどこへ向かうのかを分けて押さえます。
北広島市夜間急病センターは応急措置が目的
北広島市夜間急病センターがあるのは栄町1丁目5番地2。電話は011-372-1101で、標榜科は内科と小児科です。
ここは翌日以降に本来の診療を受けるまでの応急措置を担う施設です。検査や入院を伴う治療は行っておらず、新型コロナウイルスやインフルエンザの検査もできません。
お子様の発熱や急な腹痛など、翌朝までもたせる必要があるときの受け皿になります。診断や検査を求める場合は、翌日にあらためて日中の医療機関を受診する流れです。
※出典 ◆ 北広島市「夜間急病センター」
在宅当番医は直前に変わることがある
診療時間外の急病には、市内の医療機関が持ち回りで対応する在宅当番医の仕組みがあります。内科系と外科系がそれぞれ案内されます。
当番医の案内を聞く電話は011-372-5050。市は当番が直前に変更される場合があるため、向かう前に電話で確かめるよう案内しています。
ウェブの一覧だけを見て出かけると、行き先が変わっていることがあります。電話で確かめてから動く手順を習慣にしておけば、着いてから閉まっていたという事態を避けられます。
※出典 ◆ 北広島市「在宅当番医」
ここまでを整理
応急措置が目的の施設です。翌日に通常の医療機関へつなぐ前提で使います。
011-372-5050で当日の当番を確かめます。直前に変わることがあるためです。
休日の歯科は3つの市のいずれかが当番になる
休日の救急当番歯科は、北広島市・恵庭市・千歳市のいずれかのまちに置かれます。3市の持ち回りなので、北広島市内にあるとは限りません。
令和7年4月からは原則として日曜の当番を行わず、祝日などのみの対応に変わりました。日曜に歯の痛みが出た場合の選択肢は限られます。
受診の前には予約が必要。当番の場所と連絡先は市の公式ページに載ります。痛みが出た時点で確かめておきたいところです。
※出典 ◆ 北広島市「休日救急当番歯科」
北海道救急医療・広域災害情報システムで探す
北海道が運営する救急医療・広域災害情報システムでは、診療している医療機関を地域と科目から検索できます。夜間や休日でも使えます。
北広島市だけでなく、恵庭市や札幌市厚別区といった近隣も合わせて探せるのが利点。市内に該当する科がない場合の受け皿を探せます。
厚生労働省の医療情報ネットでも同じように検索できます。用途に応じて使い分けると、探す時間が短く済みます。
※出典 ◆ 北海道救急医療・広域災害情報システム
受診するか迷ったときに使える相談先

病院へ行くべきか、救急車を呼ぶべきか。判断がつかないときのために、電話で相談できる窓口が用意されています。ただし相談ができる番号とできない番号があるため、そこも分けて押さえます。
お子様のことは小児救急電話相談の #8000
お子様の急な発熱やけがで判断に迷うときは、小児救急電話相談の#8000が使えます。全国共通の短縮番号で、011-232-1599でもつながります。
受付は毎日19時から翌朝8時まで。看護師や医師が症状を聞き、受診の必要性や家庭での対処について助言します。
相談したうえで受診が必要と判断されれば、夜間急病センターや在宅当番医へ向かう流れです。番号を携帯電話に登録しておけば、夜中に探さずに済みます。
※出典 ◆ 北広島市「小児救急電話相談(#8000)」
救急車を呼ぶか迷ったら救急安心センターさっぽろの #7119
大人を含めて救急車を呼ぶかどうか迷う場合の窓口が、救急安心センターさっぽろの#7119です。011-272-7119でもつながります。
北広島市がこの窓口の対象地域になったのは令和6年11月1日から。看護師が症状を聞き、救急車が必要かどうかと受診先の候補を案内します。
救急車を呼ぶほどではないかもしれないという迷いが、受診の遅れにつながることがあります。判断を1人で抱えずに聞ける先として使えます。
※出典 ◆ 北広島市「救急安心センターさっぽろ(#7119)」
お子様は#8000、救急車を呼ぶか迷ったら#7119。判断に迷う段階で頼れる電話が2本あります。電話帳に登録しておけば、夜中に慌てて調べずに済みます。
医療機関を探す電話は相談の窓口ではない
北海道救急医療情報案内センターは、受診できる医療機関を電話で案内する窓口です。フリーダイヤルは0120-20-8699。
携帯電話からは011-221-8699、ファクスは011-272-8699です。聴覚に障がいのある方はファクスでの照会もできます。
ここで扱うのは医療機関の案内で、症状の相談は受け付けていません。症状を相談したい場合は#8000か#7119、診療している医療機関を探したい場合はこちらと、目的で使い分けます。
※出典 ◆ 北広島市「在宅当番医」
明らかに緊急と感じる場合
意識がない、呼吸が苦しい、けいれんが続く、強い胸の痛みがある。こうした場合は、相談窓口を経由せず119番へ通報します。判断に時間をかけない場面です。
北広島市は石狩医療圏に属しており、高度な救急は札幌市内の医療機関が担う構造になっています。市内で対応できない症状では、搬送先が市外になります。
搬送先は症状と受け入れ状況によって決まるため、あらかじめ指定できるものではありません。日ごろから健康保険証やお薬手帳をまとめておけば、搬送先での説明が早く済みます。
※出典 ◆ 北広島市「救急安心センターさっぽろ(#7119)」
北広島市周辺の救急対応病院

市内の5病院で対応できない治療が必要な場合、行き先は市外になります。どのあたりの病院が受け皿になるのかを、距離とあわせて押さえます。
高度な救急を担うのは札幌市内の病院
重症の患者を受け入れる三次救急の施設は札幌市内にあります。市立札幌病院、札幌医科大学附属病院、手稲渓仁会病院、北海道医療センターなどが該当します。
北広島市は石狩医療圏に属しており、圏域の中で札幌市内の医療機関が高度医療を担う構造です。市内の病院が受け持つのは、日常の入院と回復期。
市内の病院で対応できない場合、紹介状を書いてもらって札幌の病院へ移る流れが一般的です。かかりつけ医を持っておけば、この紹介の段取りで止まりません。
※出典 ◆ 札幌市「医療計画」
札幌市内までは車で30分から1時間ほど
北広島市の公式ページでは、北広島から札幌までは車で約30分と案内されています。ただし目的地が札幌の中心部にある病院なら、実際にはこれより時間がかかります。
差が出るのは、市街地に入ってからの信号と渋滞のためです。通院で定期的に通う場合は、この時間差を見込んでおきたいところです。
鉄道ならJR北広島駅から札幌駅まで快速で17分。行き先の病院が地下鉄沿線なら、車より鉄道のほうが所要時間を読めます。
※出典 ◆ 北広島市「北広島市へのアクセス」
重症時の搬送先は札幌市内になり、車では市街地の信号と渋滞で時間が読めません。急を要する場面では、自家用車で向かうより救急要請を選ぶほうが結果的に早い場合があります。
恵庭と千歳の方向にも受け入れ先がある
北広島市の南側に接する恵庭市と、その先の千歳市にも入院を受け入れる病院があります。輪厚や大曲に住んでいる場合、札幌より近いことがあります。
休日の救急当番歯科が北広島市・恵庭市・千歳市の3市で持ち回りになっている理由も、この3市が生活圏として近いこと。歯科以外でも、南側の医療機関が候補に入ります。
どの医療機関が受け入れているかは日によって変わります。北海道救急医療・広域災害情報システムで、その日の診療状況を確かめてから向かいます。
※出典 ◆ 北海道救急医療・広域災害情報システム
市外の病院へ通うときに確かめること
市外の病院へ定期的に通う場合は、通院の手段と所要時間が続けられる範囲かどうかが判断の材料です。冬は積雪で車の所要時間が伸びます。
初診時の負担額を分けるのは、紹介状の有無。紹介状なしで大きな病院を受診すると、選定療養費が別にかかる仕組みです。
市内のかかりつけ医から紹介してもらう形にすれば、この負担がかかりません。まず市内で受診し、必要に応じて紹介を受ける順序が現実的です。
かかりつけ医の見つけ方

市内の医療機関は68施設あり、そこから1つを選びます。選ぶときに見る点は3つ、探すための道具も用意されています。健診や医療費助成もあわせて押さえます。
かかりつけ医は紹介の起点になる
かかりつけ医の役割は2つ。日常の体調の相談を受けることと、必要に応じて専門の医療機関へ紹介することです。北広島市のように高度医療を札幌に頼る地域では、この紹介の起点が要になります。
継続して同じ医師に診てもらえば、過去の経過を踏まえた判断が受けられます。初めての医療機関では、そこから説明を始めます。
紹介状があると、大きな病院を受診するときの選定療養費がかかりません。金額の面でも、かかりつけを持つ意味があります。
※出典 ◆ 厚生労働省「医療情報ネット(ナビイ)」
選ぶときに見る3つの点
1つめは通いやすさ。徒歩か車か電車か、自宅か職場かのどちらから通うかで、候補になるエリアが変わります。
2つめは診療科の範囲です。内科を中心に、消化器や循環器など自分の持病に近い専門を掲げているかを見ておけば、相談できる幅が広がります。
3つめは紹介先とのつながりです。市内の病院や札幌の病院への紹介実績があるかどうかは、いざというときの動きやすさに関わります。
かかりつけ医は専門医療への紹介の起点になるため、健康なうちに決めておくことに意味があります。通いやすさを含む3つの点で、近所の内科から候補を選ぶとよいでしょう。
医療情報ネットで条件から探す
厚生労働省の医療情報ネットでは、地域と診療科目から医療機関を検索できます。北広島市を指定すると、市内の医療機関が距離順に表示されます。
対応できる疾患や、女性医師の在籍といった条件でも絞り込めます。ウェブで一覧を見てから、実際に電話で確かめる流れが取れます。
JMAPの地域医療情報システムで見られるのは、市内の病院と診療所の一覧と病床数。目的に応じて2つを使い分ければ、探す時間が短く済みます。
※出典 ◆ 厚生労働省「医療情報ネット(ナビイ)」
健診とがん検診も受診先を決めるきっかけになる
特定健診の対象は、国民健康保険の40歳から74歳。市が実施しています。30歳代健診や後期高齢者健診、循環器健診も用意されています。
がん検診の対象は、胃がんが35歳以上、肺がんと大腸がんが40歳以上、前立腺がんが40歳以上の男性で2年に1回、乳がんが40歳以上の女性で2年に1回、子宮がんが20歳以上の女性で2年に1回です。
健診を受ける医療機関をそのままかかりつけにする方もいます。年に1度は足を運ぶ機会になるため、通いやすさを試す場としても使えます。
※出典 ◆ 北広島市「各種健康診査・個別がん検診」
こども医療費助成は令和8年4月から高校生世代まで
北広島市のこども医療費助成は、令和8年4月の診療分から高校生世代まで広がりました。対象は18歳に到達した後の最初の3月31日までです。
自己負担は初診時の一部負担金のみ。医科580円、歯科510円、柔道整復270円という額です。
未就学児が市内の医療機関を受診する場合は、この初診時一部負担金もかかりません。夜間急病センターを使う場面でも助成の対象になるため、受給者証は保険証と一緒に持ち歩くとよいでしょう。
※出典 ◆ 北広島市「こども医療費助成」
よくある質問

ここまで触れていない疑問を3つ取り上げます。どれも受診の前に知っておくと、当日の動き方が変わる項目です。
市外の医療機関にかかっても健康保険は使えますか
はい、使えます。健康保険は全国どこの医療機関でも使えるため、恵庭市や札幌市の医療機関を受診しても扱いは変わりません。ただし北広島市が実施する健診やがん検診は市が委託した医療機関で受ける形なので、市外で受けられるかは市の担当窓口で確かめる流れです。
お薬手帳は市内のどの薬局でも使えますか
はい、薬局をまたいで使えます。北広島市内にはFビレッジのみらいしあ薬局をはじめ、各医療機関の周辺に調剤薬局があります。複数の医療機関にかかっているときほど、1冊にまとめておくと飲み合わせの確認がしやすくなるでしょう。
引っ越してきたばかりでも夜間急病センターは使えますか
はい、住民票の有無にかかわらず受診できます。健康保険証を持参する点は市民と同じです。転入して間もない時期はかかりつけ医が決まっていないため、日中のうちに近くの医療機関を1つ見ておくと、夜間に迷う場面が減ります。
まとめ
北広島市の医療機関は68施設で、入院できる病院は5か所です。産婦人科は市内になく、高度な救急は札幌市内の病院が受け皿になります。
夜と休日は行き先が変わります。電話番号を2本、先に登録しておけば、夜に探し始めずに済みます。
受診の前に押さえておく5つのこと
- 市内の医療機関は病院5・一般診療所34・歯科29の合わせて68施設
- 病床は市全体で528床・最大は西の里恵仁会病院の156床
- 産婦人科は市内になし・恵庭や札幌の医療機関へ通うことになる
- 夜間は夜間急病センター011-372-1101・当番医は011-372-5050で確認
- こども医療費助成は令和8年4月から高校生世代まで拡大
子どもの預け先や手当を含む支援は北広島市の子育て支援と手当の一覧で、対象年齢と申請先を整理しています。医療費助成の範囲も合わせて確かめたい場合は、あわせてお読みください。


